ISBアダプタ
C-QuAM(モトローラ方式)のAMステレオラジオの出力をC-ISB(CSSB)方式に変換するアダプタです。
- バッファ
マトリクス回路から見たインピーダンスを下げるためのバッファアンプ。
2回マトリクス回路を通ると電圧が2倍になるのでここで半分にします。
信号源インピーダンスが十分低く、また、出力電圧が2倍になってもいい場合、
このバッファは必要ありません。
- マトリクス1
LとRを(L+R)と(L-R)に変換します。
単に、USBとLSBを別々に取り出す場合はこのマトリクス回路もいりません。
ただし、その場合USBとLSBを同時に聞くと、左右の位相が90度ずれています。
- PSN
C-QuAMの場合(L+R)≒(USB+LSB)、(L-R)≒(USB-LSB)ですが、お互い
位相が90度ずれているので、合わせてやる必要があります。ここでは、
オールパスフィルタを使ったPSNで位相を合わせます。
- マトリクス2
その後マトリクス回路を通すとUSBとLSBが得られます。
出力の100オームは発振防止用です。
マトリクス回路の抵抗や、PSNのオペアンプのマイナス入力に
繋がっている抵抗は、値がそろっていれば他の値でもかまいません。
集合抵抗が便利です。
PSNの他の抵抗は誤差±1%、コンデンサは±5%の物を使用します。
受信サンプル
毎日放送1179kHz(2003年8月28日)(MP3)